若武者燃える、その日へ。
8月13日に開催される住吉祭・櫂伝馬競漕。早朝、町民が見守る中、各地区を代表する18人の”若武者”がその勇壮な姿を披露します。
この行事は「水夫(カコ)ぞろい」と呼ばれ、祭典が行われる古江区沖に集結し、古江集会所前で神事が挙行されます。祭典(神事)終了後、最初の競漕コースである外表区沖に各櫂伝馬、御本船、御供船は移動します。
伝統行事 とも綱放し
櫂伝馬行事のメインイベント「とも綱放し」は、出場する各地区の沖合(6-8ヵ所)で展開され、その速さによって順位を競います。潮順の有利な位置を選択しながら、競漕コースの折り返し点(ブイ)を回り、少しでも速く操船するのが、船頭の腕の見せどころ。
船頭を中心に、太鼓の音とともに水夫(カコ)が一体となる櫂さばきは、見守る人々の感情を高ぶらせ、声援にも一段と力が入ります。
各競漕が終わった後、全出場チームともユニフォームの上から赤いハッピ(正装)を着て、その雄姿を観客に披露し、観客は御花(祝儀)を贈るなどして拍手でたたえます。
競漕時の掛け声と意味
報恩(ホーオン) 栄弥(エイヤ) 栄弥栄(エーヤーエー)
宝来(ホラ) 栄弥歳の歳々(ヨヤサ ノ サッサ)
大方の意味は、「受けた御恩に報いることは、誠に美しく立派なことだ、よいことだ、よいことだ」というふうに解釈されています。またホーオンは報本反始、または、報恩の意味で、神徳奉謝を表し、エイヤーは、永く弥栄えるという意味を表しています。
海運の発達は神様の加護によるものと感謝し、いつまでも栄えていくようお祈りを込めた掛け声になっています。